大阪大学2009年の英語過去問の和文英訳をやっていて、
「自信のある人は人と接していても堂々としている」
という文に出くわし、頭を抱えました。
自信のある人というのは、confident とか、confidenceを使えば、簡単に英訳できますよね?
Be confident in oneselfや have confidence in oneself を使えば良いわけですから…。あるいは、with self-confidenceもありかもしれません。
しかし、「堂々と」というのは難しい。
ここで、解答を見るのは簡単ですが、それでは身につかない。
高3生さんが考えたのは、behave proudlyでした。良い着眼点です。behaveは他動詞なので 目的語が必要と思います。 behave oneself proudly が正しい言い方と思います。
Those who are confident in themselves behave themselves proudly when they are with other people.
People with self-confidence treat others with assurance.
この本の解答例では、「人と接する 」をtalk to people と訳していましたが、私はあまり好きではありません。さてジョシュア先生は何て言うでしょうか・・?
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意外なことに、proudlyは、「堂々としている」の訳語としてはNGでした。ショック!
今日いっしょに勉強した他の高3生が、Those who have confidence in themselves behave confidently. としたところ、それが一番いい(Excellent!)、とジョシュア先生が言うのです。昨日私たちが、confidently ではなく敢えてproudlyを選んだのは、Those who are confident in themselvesのconfidentとの重複を避けたかったからなのですが、proudlyを使うと、”鼻高々で(うぬぼれて)”みたいな意味がこもる場合があるから避けた方が良い、と言うのです。
「人と接していて」を when they are with others とか、when they are associated with others としたことについて聞いてみた所、「そもそも、人のいない場所で “堂々としている” というのはありえない。Those who have confidence in themselves behave confidently. には既に “人と接している”というニュアンスが入っていから、“人と接している”という意味をwhen以下でくっつけるのは奇妙である」と言われました。
どうしても何かを付けないなら、in front of other people をつけて、
Those who have confidence in themselves behave confidently in front of other people.とできなくもないが、in front of other peopleも、自分にしてみれば「蛇足」のように感じる、とのことでした。
私の訳の、 when they are associated with others だと、英語としては成立するが、違った意味になる、と言われました。 be associated with は仕事上の環境などで人と接する場合、というニュアンスを含んでしまうそうです。
さらに、私の、
People with self-confidence treat others with assurance. はNGでした!この形だと、相手にassurance(安心感)を与えるやり方で接する(treat)という意味になり、文意が外れるだけでなく文全体のロジック(理屈)もおかしくなってしまう、とのことでした。実際、自信のある人は必ずしも相手に安心感を与えるとは限りませんものね・・
with assuranceを使った文の例を言ってくれました:
A coach confident in his team treats his players with assurance. 自分のチームに自信を持っているコーチは選手達に(君たちなら大丈夫、等の)安心感を持って接する (confident in his teamは形容詞句)